図解 組織開発入門 組織づくりの基礎をイチから学びたい人のための 「理論と実践」 100 のツボ
#組織開発 #書籍
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著者 : 坪谷邦生
個人的な学び
リーダーは組織の設計者たれ
デリバリング・ハピネスより、価値観を行動に結び付けられるように、価値観を体現できた行動を共有する
次に読みたい本
心理学的経営 個をあるがままに生かす
ワイズカンパニー 知識創造から知識実践への新しいモデル
HOLACRACY (ホラクラシー) 役職をなくし生産性を上げるまったく新しい組織マネジメント
内容メモ
1 章 組織開発
組織 (organization) とは、 目的が共有され、協働している集団
ただ人が集まるだけでは集団 (Group)
組織開発が必要なのは、仕組みづくりだけでは組織が良くならないため (血を通わせるため)
組織開発やその歴史の話
組織開発とは、元来、「善 (自分たちにとって善いもの)」 を追求する分野だと考えられる
おすすめ書籍 (一部)
入門組織開発
組織開発の探求
2 章 チェンジエージェント
チェンジエージェントについて
アメリカには伝統的に組織開発部門があるが、多くの日本企業にはない
組織開発の実践者がクライアント (援助相手) と関わる際にはプロセス・コンサルテーションが有効
組織開発を進める際の代表的なやり方 : OD マップ
OD マップにおける診断フェーズがない対話型組織開発もある
対話型組織開発と比較して、それまでの組織開発は 「診断型組織開発」 とも呼ばれる
日本で実践されてきた組織開発の例 : ROD (Recruit Organization Development)
組織開発における変革ツールは、実践者自身の価値観 (ユース・オブ・セルフという考え方)
→ 組織開発における価値観
実践者に求められるスタンス
受講者への配慮 (支援や受容、関心など) や意味付け (説明、解釈、枠組みの提示) : 多ければ多いほど良い
一方で、情緒的刺激 (自己開示を無理やり迫るなど) や実行機能 (目標の設定や時間管理) は適切な塩梅があるので、多すぎても少なすぎてもよくない
3 章 サーベイ・フィードバック
診断型組織開発の手法であるサーベイ・フィードバック
サーベイとは、広く全体を調査すること (リサーチは深く研究して理解すること)
サーベイだけでは組織は良くならない → 結果を受けてどうアクションしていくかが重要
データを精密に分析することは重要ではなく、現場にとって意味のある対話からアクションを創出することが重要
HR テックの進歩により、エンゲージメントサーベイが流行した
『サーベイ・フィードバック入門』 が参考になる
4 章 対話型組織開発
対話と議論の違い
対話がなく議論ばかりの組織が多い → 仕事に血が通わない
昔は仕事の目的がわかりやすかったのでわざわざ共通の目的や異議を分かち合わなくても前提がそろっていた
また、雑談のような会話から仕事の意義などを伝えられていた
現代ではその前提が崩れている
対話型組織開発の根底には社会構成主義の考え方がある
対話疲れが起きる背景
対話もどき : 話は聞くが、結論は出ているという状況 (反対意見をつぶしたりする目的)
堂々巡り : 同じ話を繰り返しているばかりで前に進まない → 対話と議論を意識的に使い分ける必要がある
『学習する組織 ―― システム思考で未来を創造する』 では、この使い分けがチーム学習のディシプリンだと説明
オードリー・タンは対話的なスタンス
誰かを犠牲にせず、強制を伴わずに協働するために 「ざっくりとした合意」 を重視
『自由への手紙』 など
5 章 学習する組織
『学習する組織 ―― システム思考で未来を創造する』 は、1990 年代のドイツの再統合やソ連の解体などで社会の前提が大きく変わる中で、組織が変化に対応する手法として一大ムーブメントとなった
なぜ組織は学習できないのか? → 7 つの学習障害
6 章 ティール組織
ティール組織
スパイラル・ダイナミクスにおけるヒエラルキー (階層)
レッド、ブルー、オレンジは支配型の階層を持っている
グリーンの段階はあらゆる階層を否定する (支配型の階層の実害 (奴隷制度など) に気づいて反対する)
イエローとターコイズでは再び階層が現れる (成長型の階層)
成長型の階層はホロン (holon) の階層 (= ホラーキー)
nobuoka.icon 『Management 3.0』 で言われていた組織階層の話っぽい
発達とは自己中心性の減少 : 思いやり (慈悲・コンパッション) の成長
どの発達段階も健全であることが重要
『リーダーの仮面』 : ティール組織に移行せずにピラミッド型組織をよりよくする識学という独自の組織論
ティール組織やインテグラル理論における意識発達の構造と似た禅の十牛図
7 章 ビジョナリーカンパニー
ビジョナリー・カンパニーについて
日本版ビジョナリーカンパニーと呼ばれる書籍 : 『日本の持続的成長企業』
8 章 デリバリング・ハピネス
デリバリング・ハピネスについて
ザッポスでは、都市を参考に、レジリエンスのある企業への進化に挑戦
『都市は人類最高の発明である』 によると、都市の規模が 2 倍になると住民 1 人あたりのイノベーションと生産性が 15 % 向上
2014 年にホラクラシーが導入された
9 章 心理学的経営
リクルートで創業期から実践されてきた心理学的経営について
10 章 ワイズカンパニー
1995 年に出版された 『Knowledge-Creating Company』 (日本語は 1996 年 『知識創造企業』)
当時は日本企業が隆盛を誇る
強さの理由は知識 : 形式知だけでなく暗黙知も
SECI モデル (知識創造理論)
続編が 『ワイズカンパニー 知識創造から知識実践への新しいモデル』 : より実践へ
SECI スパイラル